「好きなことをやっていけばいい」と よく言うけれど_____私も長年そうアドバイスしてきたが________
それだけでは十分ではない。
興味のあることが勉強できて、幸せな学生生活が送れたら理想ではあるけれど
嫌な先生に当たったり、友達に恵まれなかったり、学校が自宅から遠くてとか、とか、バイトしようと思っても、郊外で店もない、郊外で遅くなったら周辺は真っ暗で危険、など考えるべきことは少なくない。
どんな分野でも、上には上がいるし その道で挫折した時にどうするか、ということも、今後は進路指導において重要になってくるのではないだろうか。特にこの1年はコロナ禍で、好きなことができなくなった、あるいは制約を受けるようになった人も多いだろう。
好きなことができなくなった時に、あるいは超えられない壁にぶつかったときに、代わりになるものがあるか、それを考えておいた方がいい。
同じ学費を払うのであれば、興味がなくても(今は使わなくても)資格取得しておく方が、損はしない。
「芸は身を助く」というが、勉強したことは決して無駄にはならないのである。
進路を考えるのも、人生のパートナーを決めるのも似ている。
友達や恋人レベルであれば、どういう人であっても、周りもとやかく言わないだろう。しかし、新しい家族となり、生活を共にするパートナーとなるとそうはいかなくなるのと同じだ。愛があるだけでは食べていけない。その人に対する愛情と、食べていける経済力があるかどうかは別次元の話。
こんなはずじゃなった、といわないためにも 自分がやりたいと思っている分野の「マイナス面」も考慮した上で、進路決定することを強く勧めたい。
この記事へのコメントはありません。