10:雀始巣(すずめはじめてすくう)

【10】春分初候 第十候「雀始巣(すずめはじめてすくう)」
新暦3月20日~3月24日 頃 雀が巣を作り始める

*植物・・・蕗(ふき)蕗は数少ない日本原産の花。アイヌ伝承の小人コロボックルが持っているのは蕗の葉。(花言葉は愛嬌・公正・私を認めて)
たんぽぽ・・・たんぽぽは別名「鼓草」。タン・ポン・ポンと鳴る音にちなむ。(花言葉は神託・別離・幸福など)
*魚・・・帆立貝、白魚

*動物・・・ひばり

行事など

 

雲雀(ひばり)が天高く長時間さえずるのもこの時期。雲雀の声が聞こえると、いよいよ春がやってくる気配。

小学生の頃、雀を飼っていたことがあります。目も開いていない、羽も生えていないようなひなを父が職場の工場から拾ってきて、それを育てたのでした。
目が見えるようになる前から、育てていたので、なんと、手乗り雀になったのです。成鳥になったら、放すつもりでいたのに、外に出しても、呼べば戻ってくるほど、人間に慣れてしまったのでした。
家の中でも、畳の上をちょんちょんと跳ねるようにするので、危ないなと思っていたのですが・・・・・ある日、私の友達が遊びに来て、たまたまトイレに立ちあがったときに・・・・友達も故意ではないのはわかっていたし、号泣していて、かえって気の毒に感じました。
本当は、父に拾われていなければ、野良猫かカラスのえさになるところだったのを、我が家で1年近く生き延びて、楽しい思い出を残していってくれました。
だから、今でも、春先に巣立ったばかりの、まだ嘴の端っこにひなの名残をのこした若鳥を見ると、ついつい、連れて帰りたくなります。外に出たひなは、もう人間に近づくことはないのにね・・・

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