長靴下のピッピ

『長靴下のピッピ』は子供の頃の愛読書。
お父さんと船で世界中回ってる。大人の男性をひょいと投げてしまうほどの怪力。学校は嫌い。でも、友達にも動物にもやさしい。大人に注意されても、へこたれない。泥棒が家に入っても、怖がるどころか、一晩中、ダンスしてもらって、帰る時には金貨をプレゼントする。

今なら、ピッピはADHDという診断になるかも、という要素がたくさん。
もし、ピッピが現代の日本にいたら、
学校では取り出し授業をして、定期的に療育やカウンセリングを受けていたかもしれない。
母親がいないから、こうなっちゃうんだ、などと心無い言葉を投げられていたかもしれない。
「あの子にはいくら言っても通じないからだめだ」と見捨てられるかもしれない。くじけない、というと聞こえはいいけれど、、別の見方をすれば、周りの助言を受け入れない、我が道を行くということでもあるので、そういう評価になってしまうのもうなづける。
確実に「女の子なん
だから」とか「ちゃんとしなさい」と言われただろう。特に『日本は』そうなるだろうな。

実際、話の中でも「教室でちゃんと座っていられない子は学校には来れないんだよ」とたしなめられる場面もある。
そうすると、一瞬悲しそうにはするけれど、ピッピはすぐ立ち直る。

徹底した個性の尊重を優先するか、自分の属する社会や文化での協調性獲得を優先するか。

改めて読むと、ピッピの物語は現代に生きる私たちにいろいろなことを問いかけているように思える。

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