昨年に引き続き、緊急事態宣言下でのゴールデンウィーク。
引っ越ししてきた時以来の、大掃除。
さて、整理整頓という言葉とは無縁な息子。
去年のを片付けようという私に一言。
「だって、片づけちゃったらまたどこに行ったかわからなくなるからいやだ」
「床上収納」するのも、机の上に「プリントを堆積させる」のも、本人なりに、大杼なものは目に見えるところにおいておく、というルールにしているらしい。
モデルルームのような部屋を理想とする人もいるのは確かだし、その方が気持ち良いのかもしれない。
しかし、本人は「見えないものはこの世に存在しない」というスポットライト型思考**なので、大事なものを片付けてしまうと、そもそも存在を忘れてしまって、それを探すために途方に暮れる。
であるならば、「教科書エリア」と「プリントエリア」とだけ決めておいて、本人が困らないようにしておきさえすれば、無理に本棚や引き出しにしまうこともないのかもしれない。超きれい好きなお母さんお父さんにはとちょっと耐え難いかもしれないが、いずれ本人が自立していくためには「自分で決める」練習を積み重ねて、自分の心地いい場所(部屋)を作っていくのがいいのではないだろうか。絶対にこうでなければいけない、ということはないのだから。
**スポットライト型思考・・・・考えることや行動の対象は、今目に見えているものだけで判断するタイプ。ステージ上でスポットライトが当たっている部分は観客から見えるが、舞台袖や当たっていない、見えないところでも、次に備えて実はいろんな動きがあるということに例えたもの。
例えば、お菓子を買いに行ったら、自分のだけ買って、他の兄弟姉妹の分は買わない、最初から他のきょうだいの分を均等に分けようとせず、あればあるだけ一人で食べてしまうなど、「目の前にいない誰か」のことは想像しにくい。
【注意】心理学用語ではありません。管理人が心療内科医や子供の担任と話すときに、状況をわかってもらうのに使っています。
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